2019-06-16 資源 3 石油 資源 A 石油は、太古のプランクトン等海棲生物の死骸が沈下し、地圧と地熱の影響を受けて炭化水素を主とする可燃性の液体となったもの(c.f.化石燃料=石油・石炭など) 原油は新期造山帯および周辺地域から多く産出 埋蔵量の約半分は西アジアに集中 B 主要生産国 ロシア(1991年以降のソビエト解体以降低迷するも近年急激に伸ばす) サウジアラビア アメリカ 主要輸出国 サウジアラビア ロシア イラン アラブ首長国連邦 ナイジェリア 主要輸入国 アメリカ(理由)石油は工業製品の原料にもなる。アメリカは①自動車の保有台数および②工業が著しく発展しているために国内需要が極めて高い 中国 インド 日本 韓国 C かつてはアメリカ、イギリス、フランス、オランダの国際石油資本(メジャー)が油田開発・原油精製・流通と販売を独占 (理由)油田の探査・採掘・原油精製には巨額の資金力と高度な技術力が必要であり、発展途上国は自国で開発できず 第二次世界大戦後は、国際石油資本によって西アジアの開発が進められ、石油が安価で大量に流通 産油国はこれに反発して、資源ナショナリズムの動き 1960年にOPEC(石油輸出国機構;イラン、イラク、サウジアラビア、クウェート、ベネズエラの五カ国) 1968年にOAPEC(アラブ石油輸出国機構)が結成され、産油国が原油の価格や産油量の決定権をもつ 1973年と1979年にはOPEC、OAPECの原油の生産量・輸出量制限(生産調整)により、原油価格は高騰し、石油危機(オイルショック) 石油危機以降は、各国で石油への依存度を下げる工夫 省エネルギー推進 代替エネルギー(天然ガス・原子力) イギリス、ノルウェー、メキシコなどOPEC非加盟国での油田開発 1980年代以降石油価格下降 2000年代になると、 中国、インドなど発展途上国の経済発展に伴って石油需要が増加し イラク戦争など西アジア諸国の政情不安などを背景として、原油価格は再び上昇 D シェールオイル、シェールガス:頁岩(シェール)層に含まれる石油、天然ガス。技術開発により採掘可能になり、特にアメリカ合衆国では生産拡大 E 日本の原油輸入相手先 石油危機をきっかけに輸入先の分散化をすすめ、インドネシア・マレーシアなど盗難アジア諸国および中国からの原油輸入を増加させ、1980年代後半には西アジア諸国への依存度は七割以下まで低下も、 近年は再び西アジア諸国への依存度が高まっており主な相手先は サウジアラビア アラビ首長国連邦 カタール (理由)中国・インドネシアの工業化により各国の輸出余力がなくなったため