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資源 3 石油

A
  1. 石油は、太古のプランクトン等海棲生物の死骸が沈下し、地圧と地熱の影響を受けて炭化水素を主とする可燃性の液体となったもの(c.f.化石燃料=石油・石炭など)
  2. 原油は新期造山帯および周辺地域から多く産出
    1. 埋蔵量の約半分は西アジアに集中
B
  1. 主要生産国
    1. ロシア(1991年以降のソビエト解体以降低迷するも近年急激に伸ばす)
  2. 主要輸出国
    1. ロシア
    2. イラン
    3. ナイジェリア
  3. 主要輸入国
    1. アメリカ(理由)石油は工業製品の原料にもなる。アメリカは①自動車の保有台数および②工業が著しく発展しているために国内需要が極めて高い
    2. 中国
    3. インド
    4. 日本
    5. 韓国
C
  1. かつてはアメリカ、イギリス、フランス、オランダの国際石油資本(メジャー)が油田開発・原油精製・流通と販売を独占
    1. (理由)油田の探査・採掘・原油精製には巨額の資金力と高度な技術力が必要であり、発展途上国は自国で開発できず
    2. 第二次世界大戦後は、国際石油資本によって西アジアの開発が進められ、石油が安価で大量に流通
  2. 産油国はこれに反発して、資源ナショナリズムの動き
    1. 1968年にOAPEC(アラブ石油輸出国機構)が結成され、産油国原油の価格や産油量の決定権をもつ
    2. 1973年と1979年にはOPEC、OAPECの原油の生産量・輸出量制限(生産調整)により、原油価格は高騰し、石油危機(オイルショック
  3. 石油危機以降は、各国で石油への依存度を下げる工夫
    1. イギリス、ノルウェー、メキシコなどOPEC非加盟国での油田開発
    2. 1980年代以降石油価格下降
  4. 2000年代になると、
    1. 中国、インドなど発展途上国の経済発展に伴って石油需要が増加し
    2. イラク戦争など西アジア諸国の政情不安などを背景として、原油価格は再び上昇
D
  1. シェールオイルシェールガス:頁岩(シェール)層に含まれる石油、天然ガス。技術開発により採掘可能になり、特にアメリカ合衆国では生産拡大
E 日本の原油輸入相手先
  1. 石油危機をきっかけに輸入先の分散化をすすめ、インドネシア・マレーシアなど盗難アジア諸国および中国からの原油輸入を増加させ、1980年代後半には西アジア諸国への依存度は七割以下まで低下も、
  2. 近年は再び西アジア諸国への依存度が高まっており主な相手先は
    1. アラビ首長国連邦
  3. (理由)中国・インドネシアの工業化により各国の輸出余力がなくなったため

資源 2 石炭

A 
  1. 石炭は古期造山帯に分布(理由)地中に堆積した古生代の植物が地熱と圧力により炭化されて生成
  2. 分布
    1. オーストラリア東部グレートディヴァイディング山脈
    2. アフリカ南東部ドラケンスバーグ山脈
B 経緯
  1. 1960年代のエネルギー革命によって、エネルギー消費の中心が石炭から石油へ
  2. しかし、石油に比べて埋蔵量は圧倒的に多く、安定供給が可能
  3. 石油危機以降は再評価
  4. 火力発電所の燃料や鉄鋼業の原料(コークス)として利用
  5. 生産量・消費量ともに増加
C 生産および貿易
  1. 石炭の主要生産国は中国、インド、アメリカ合衆国インドネシア、オーストラリア
  2. 主要輸出国はオーストラリア、インドネシア(、ロシア)
  3. 主要輸入国は日本、中国、韓国、インド、ドイツ
D
  1. 坑内掘り、露天掘り

資源 1 エネルギー供給

A エネルギー消費
  1. エネルギー革命=石炭から石油へ
    1. 産業革命以降世界のエネルギー消費の中心は石炭
    2. 第二次世界大戦以降から石油の消費量が急激に伸び、
    3. 1960年代には石油の消費量が石炭を上回る
  1. (背景)
    1. 石油は石炭に比べて熱効率が高い
    2. 第二次世界大戦後の西アジアでの油田開発
  2. 1970年代の二度の石油危機で原油価格が高騰すると、天然ガス原子力が進められる
グラフ参照
 
B 主要国のエネルギー供給構成
  1.  
    1. 一次エネルギー:石炭、石油、水力、風力
    2. 二次エネルギー:電力(ただし、統計上水力発電原子力発電は一次エネルギー扱い)
  2. 資源別消費割合;消費割合は一般に生産量に応じる
    1. 石炭:
      1. 中国
      2. インド
      3. オーストラリア
      4. (例外)アメリカ合衆国は石炭主要生産国であるが、石油を必要とする自動車が普及しているため、石炭の消費割合は高くない。
      1. ロシア
      2. イギリス
      3. オランダ
    2. 石油:日本、イタリア、韓国など国内のエネルギー資源に乏しい国では石油の消費割合が高い(理由)液体である石油は輸送が容易
      1. メキシコ
      2. 日本
      3. イタリア
      4. 韓国
      1. フランス(理由)1970年代の石油危機以降、エネルギー自給率を高めるために原子力発電を推進
    3. 水力:
      1. ブラジル
      2. カナダ
  3. 一人当たりエネルギー供給量
  1. 日本・ヨーロッパ諸国にくらべて、アメリカ・カナダ・オーストラリアが多い(理由)①国土面積の広さ②資源の豊富さ
  2. 発展途上国の中国・インドは一人当たりエネルギー供給量は少ないが、総人口が多いために供給量が多いことに注意
表参照
 
C 主要国のエネルギー自給率
    1. 世界有数のエネルギー生産国ではあるが、消費量も非常に大きいため、一次エネルギー自給率は81.5%(<100%)
    2. 世界有数の原油生産国でありながら、原油の輸入量世界一位
  1. 中国
    1. 以前は自給率>100%も、経済発展に伴ってエネルギー需要が拡大し、89%
  2. オーストラリア・カナダ
    1. 一次エネルギー自給率は著しく高い(理由)①資源に恵まれながら、②人口が少ないために消費量が少ない

農林水産業 3 水産業

A 水産業発達の自然条件
  1. 魚のいるところにはプランクトンがいなければならず、プランクトンがいるところには栄養塩類がなくてはならない。これを湧きあげる湧昇流が生じやすいところとして、
    1. 大陸棚
    2. バンク
    3. 潮目
  2.  
    1. 北海を中心とする大西洋北東部や
    2. 日本近海が含まれる太平洋北西部はこのような条件に恵まれて、古くから漁場
B 国別漁業量の推移
  1. 1960年代から1970年代はじめまではペルーの漁獲量が世界一位(アンチョビー(fish mealとして肥料や飼料に利用される)が中心)も、
    1. 乱獲
    2. エルニーニョ現象により、漁獲量が大幅に減少。
  2. 1980年代は日本の漁獲量が1位も、1990以降は減少。
    1. (理由)石油危機による燃料費の高騰ならびに
    2. 世界各国の排他的経済水域の設定による遠洋漁業の衰退
    3. 乱獲による日本近海の水産資源の減少による沖合漁業の衰退
    4. (結果)漁獲量の減少を補うように水産物の輸入量は大幅に伸びており、日本は世界有数の水産物輸入国。
  3. 1990年代以降、急激に漁獲量を伸ばしているのは中国。
    1. 湖や河川での内水面漁業による漁獲量
    2. 養殖業
 
 
1970
1980
1990
2000
2012
中国
インド
ペルー
ロシア
日本
2.400
1,100
2,700
1,600
12,400
7,000
8,000
3,100
1,600
3,700
2,000
2,700
9,500
10,000
6,700
2,600
5,600
2,800
6,800
7,300
9,700
14,800
4,100
4,700
3,700
10,000
4,000
5,000
16,400
5,800
5,100
4,800
4,800
4,300
3,700
世界
63,000
68,000
86,000
94,000
92,000
 
 

農林水産業 2 林業

A 世界の森林面積と木材生産
  1. 世界の森林面積は陸地面積の3割
    1. 地域別 南アメリカ・ヨーロッパ高 アジア・オーストラリア低
    1. アメリカ・インド・中国・ブラジル・ロシア・カナダ (理由)国土面積
    2.  国土面積に占める森林面積割合
      1. ブラジル 6割
      2. ロシア 5割
      3. アメリカ・カナダ 3割
      4. インド・中国 2割
  2. 木材の主要輸入国 中国・アメリカ・日本
 
B 森林面積の増減
  1. 発展途上地域:アフリカ・南アメリカで特に減少 (理由)①人口増加による焼畑農業の拡大や、②燃料のための薪炭材の過剰伐採
  2. ヨーロッパでは増加(理由)森林保護のための植林
  1990
2010
増減
増減率
アジア
アフリカ
ヨーロッパ
北中米
南米
576,000
749,000
989,000
708,000
964,000
198,000
592,000
674,000
1,000,000
705,000
864,000
191,000
16,000
-74,000
15,000
-2,000
-82,000
-7,000
2.8
-10
1.6
-0.4
-8.7
-3.7
 
 
C 木材の用途
  1. 先進国では主に、パルプ、合板材、建築材など用材
  2. 発展途上国では燃料用の薪炭
 
D 主な林業地域
  1. 熱帯材
    1. 常緑広葉樹
    2. 樹木の種類が多く混在
    3. ラワンやチークなど一部の有用材を切り出すために、他の樹木も切り倒されるため、環境破壊
    4. 近年は、広葉樹が製紙・パルプの原料として利用、伐採進行
  2. 温帯材
    1. 低緯度側:シイ、ツバキ、オリーブなど常緑広葉樹
    2. 高緯度側:ブナなど落葉広葉樹、針葉樹の混合林
    3. 温帯は人口密度の高い地域と重なり古くから森林の利用が進んでおり、自然林より人工林が多い
  3. 冷帯林
    1. エゾマツ、カラマツ、モミなど針葉樹の純林=タイガ
    2. 純林であるから大量伐採が可能
    3. 加工しやすく、製材・パルプ
 

農林水産業 1c 食料自給率

A 供給栄養量
国名
熱量
(kcal)
(g)
イモ
野菜
モンゴル
インド
日本
ナイジェリア
中国
フランス
イタリア
ドイツ
2400
2400
2700
2700
3000
3500
3500
3500
3600
370
417
280
370
410
340
420
300
290
140
80
80
680
180
150
100
190
160
130
220
270
170
910
280
390
250
310
230
10
140
20
160
260
240
240
320
370
220
190
20
80
680
710
700
700
1
10
150
40
110
90
70
30
50
 
B 農産物自給率
国名
小麦
トウモロコシ
イモ類
大豆
インド
タイ
中国
日本
ナイジェリア
ドイツ
フランス
カナダ
ブラジル
109
144
100
21
102
68
103
177
118
203
103
106
0
95
10
63
4
124
179
171
505
48
111
180
100
94
45
57
0
19
190
0
105
123
104
104
0
127
100
87
177
113
100
119
101
378
90
71
101
100
124
127
93
124
98
101
8
22
7
100
102
0
16
168
225
192
121
130
100
50
103
100
113
102
114
131
133
c.f.穀物自給率 日本低い
 
C 食料問題
  1. アフリカ・アジアの発展途上国では農業就業人口の割合が高いにもかかわらず、農業生産性が低く、
  2. 人口増加に食糧生産が追いつかず、食糧不足が深刻化している地域がある。
  3. 南アフリカでは、①度重なる干ばつ、②自給作物よりも外国への輸出を目的とした商品作物の優先的栽培、③砂漠化など環境破壊による農地の荒廃、④頻発する内紛による農民の難民化 などで慢性的な食料不足。
 
  1. 穀物の高収量品種の導入と栽培技術の普及により、南アジア・東南アジアで食料生産増加
  2. 灌漑、肥料、農薬は依然として必須であり、その有無による格差
  3. 遺伝子組換え作物
 
 
 

農林水産業 1b 企業的農業

A 企業的穀物農業
  1. アメリカ合衆国からカナダにかけての①プレーリー、アルゼンチンの②バンパ、ウクライナからロシアにかけての③チェルノーゼム地帯(黒土地帯)、オーストラリア南東部の④マリー・ダーリング盆地など、年降水量500mm前後の半乾燥地域で発達。
  2. 労働生産性高い (理由)大型の農業機械を駆使して少人数で広大な農地を管理。
 
B 企業的牧畜
  1. 肉類や羊毛の大量生産
  2. アメリカ合衆国西部グレートプレーンズやブラジルでは肉牛、
  3. オーストラリア内陸部やアルゼンチン南部などでは羊
  4. 企業的牧畜は、①鉄道などの交通機関の発達や、②19世紀後半の冷凍船の発明によって飛躍的に発展。(c.f.オーストラリア・アルゼンチンなど南半球)
 
牛の頭数
 
頭数(千頭
インド
ブラジル
中国
210,000
210,000
110,000
90,000
50,000
世界
1,480,000
インド:ヒンドゥー教において牛は神聖な動物であり、食用とされることはないが牛乳は重用されており、世界有数の牛乳・バター生産国となっている
 
豚の頭数
 
頭数(千頭
中国
ブラジル
ドイツ
460,000
6,0000
3,0000
2,0000
2,0000
世界
960,000
イスラム圏では飼育されない。
 
羊の頭数
 
頭数(千頭
中国
インド
オーストラリア
イラン
180,000
75,000
74,000
50,000
48,000
世界
1,160,000
乾燥地帯を中心に世界で広く飼育される。
 
近世植民制度から始まる、大規模工場生産の方式を取り入れ、熱帯、亜熱帯地域の広大な農地に大量の資本を投入し、単一作物を大量に栽培する(モノカルチャー)大農園。
  1. サトウキビ 
    1. 収穫期乾燥、Aw
    2. バイオ燃料の原料として注目され、作付面積拡大
    3. ブラジル、インド、中国
  2. コーヒー豆
    1. 収穫期乾燥
    2. 原産地=アフリカ東部エチオピア高原
    3. 南アメリカでの生産が多い
    4. ブラジルベトナムインドネシアコロンビア
  3. カカオ豆
    1. 排水の良い土壌
    2. アフリカギニア湾での生産が多い
    3. コートジボワールインドネシアガーナナイジェリア
    1. 水はけの良い丘陵地、台地
    2. アジアでの生産が多い
    3. 中国インドケニアスリランカ(旧イギリス植民地)
  4. バナナ
    1. インド、中国、フィリピン、エクアドル、ブラジル
    2. インドや中国では重要な主食の一つで、輸出量は少ない
    3. 主要輸出国は、エクアドル、フィリピン、コロンビア
  5. 綿花
    1. 収穫期乾燥
    2. 中国、インド、アメリ
  6. 天然ゴム
    1. 年降水量2000mm以上
    2. 主な生産地は東南アジア
    3. タイ、インドネシア、マレーシア
    4. マレーシアはかつて世界最大も、近年は生産量・作付面積減少。(理由)①ゴムの木の老木化による生産性の低下、②石油化学工業の発達によって合成ゴムが大量生産されるようになり、③天然ゴムから油ヤシへの転作が急速に進められるようになったため